ヤンヨーステン

精選版 日本国語大辞典 「ヤンヨーステン」の意味・読み・例文・類語

ヤン‐ヨーステン

(Jan Joosten van Lodenstijn ━ファン=ロデンステイン) オランダ人朱印船貿易家。慶長五年(一六〇〇)、W=アダムズ三浦按針)らとともに東方貿易の航海中、豊後国大分県)に漂着。のち徳川家康に仕え、朱印船貿易に従事した。日本名は耶揚子(やようす)住居のあった八重洲河岸(やえすがし)地名は彼の名にちなむという。元和九年(一六二三)没。

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デジタル大辞泉 「ヤンヨーステン」の意味・読み・例文・類語

ヤン‐ヨーステン(Jan Joosten van Lodenstijn)

[?~1623]オランダ船員・貿易家。リーフデ号に乗り組み、慶長5年(1600)豊後ぶんごに漂着。同乗のアダムズ(三浦按針)とともに徳川家康に仕え、外交・貿易に活躍した。居宅のあった八重洲河岸やえすがしの地名は彼の名にちなむという。日本名は耶揚子やようす。→八重洲

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改訂新版 世界大百科事典 「ヤンヨーステン」の意味・わかりやすい解説

ヤン・ヨーステン
Jan Joosten van Lodenstijn
生没年:?-1623

オランダの貿易家。1600年(慶長5)オランダ船リーフデ号で,豊後佐志生に漂着した。同船の航海士W.アダムズ(三浦按針)と同様,徳川家康から江戸に住宅を与えられた。八重洲の地名は,彼の名に由来するといわれる。12-21年(慶長17-元和7)の間に朱印状を得て,シャム,パタニ,コーチシナ,カンボジア,トンキンなど,タイ,インドシナ半島の各地に10回船を派遣し,貿易に従事した。1609年平戸にオランダ商館が開設されると,毎年江戸と平戸を往復し,幕府との交渉を助けた。22年,東インド会社の船での帰国を願い出,総督も許可していたが,バタビアでの交渉が進まず,日本に引き返す途中,難破し溺死した。
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