ユタ州(読み)ユタ(英語表記)Utah

翻訳|Utah

デジタル大辞泉 「ユタ州」の意味・読み・例文・類語

ユタ(Utah)

米国西部、山岳地帯にある州。州都ソルトレークシティー鉱物資源に恵まれ、銅・金・ウラン産出が多い。1847年以来モルモン教徒によって開かれ、1896年に45番目の州となった。→アメリカ合衆国補説

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ユタ州」の意味・わかりやすい解説

ユタ〔州〕
ユタ
Utah

アメリカ合衆国,ロッキー山系中にある州。州都ソルトレークシティー入植は 1837年に始り,47年モルモン教徒が入植。独自の社会と経済を築いていたが,教徒と中央政府の間に多くの摩擦を生じた。 96年合衆国 45番目の州となる。地形的には,コロラド高原,グレートベースン (大盆地) ,ロッキー山系の3部分から成る。平均標高は 1860m。気候はおおむね温和で乾燥している。ブライスキャニオン,ザイオンなどの国立公園や国定記念物,州立公園などがあり,山岳美に富む。人口の大部分はソルトレークシティー周辺に集中。初期のモルモン教徒らは,相互扶助による自給的な経済組織をつくったが,その後鉱山の開発や企業的農業の発展につれて多くの非教徒が入植し,モルモン的要素は急速に薄らいだ。しかし,現在でもモルモン教徒人口は州人口の3分の2を占めている。産業の中心は農業と鉱業。農業は灌漑農業畜産,特に家禽飼育が中心。鉱業では,銅,金,銀,ウラン,石炭,ベリリウムを産し,それらの精錬や金属加工,食品加工のほか防衛産業も立地する。ユタ大学,ブリガム・ヤング大学,ユタ農業大学がある。面積 21万9882km2。人口 276万3885(2010)。

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