ユニバーサル・ファッション(読み)ゆにばーさるふぁっしょん(英語表記)universal fashion

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ユニバーサル・ファッション
ゆにばーさるふぁっしょん
universal fashion

健常者も、体の不自由な人も、高齢者も、あらゆる人にとって有益な機能性とファッション性を備えた服をさす。一般的には、(1)高齢者も若い人も着用する年齢を問わないエイジレスな服、(2)身体障害者も健常者も着用できる機能性に富んだデザインを有するハンディレスな服、(3)高齢者、若者身障者、健常者を問わず着用でき、さまざまな用途に対応できるボーダーレスな服、の三つをあげることができる。具体的には、体型や機能を補うための立体的なパターン、着脱しやすいように大きなボタンファスナーがついたもの、肌にやさしくケアの簡単な素材、さらには、おしゃれを楽しめる色柄やデザインなどのくふうがなされている衣服をさす。また、ユニ・セックスな衣服や、体型の違いがカバーできるフリーサイズの衣服もこれに含まれる。

[渡辺明日香]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

知恵蔵 の解説

ユニバーサル・ファッション

近年、年齢や体型、身体能力などにかかわらず、誰にでも使いやすい製品環境を目指すユニバーサル・デザインが注目されている。ファッション分野でも、誰もが着こなせる衣類開発が進んでいる。しかしファッショナブルなデザインをどう取り入れるか、またサイズ規格の見直しなど、課題は多い。

(上間常正 朝日新聞記者 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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