ユンチョン(運城)地区(読み)ユンチョン(英語表記)Yuncheng

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ユンチョン(運城)地区」の意味・わかりやすい解説

ユンチョン(運城)〔地区〕
ユンチョン
Yuncheng

中国華北地方,シャンシー (山西) 省南西端の地区。行政中心地のあるユンチョン市ほか 12県から成る。ホワン (黄) 河がホワントー (黄土) 高原の山地,丘陵地を流れて大きく向きを変える地域にあり,西と南をホワン河に囲まれる。中央のユンチョン盆地は省における綿花と小麦の主産地の一つである。またカキ,ナツメアンズ,ナシ,ザクロなど果樹栽培が盛ん。ダイオウ,ソウキュウなどの漢方薬材を産する。盆地の南部にあるシエ (解) 池は古くから中原における食塩の産地として知られたが,天然ソーダ,芒硝も採取され,ユンチョン市に化学工業が立地。ユンチョン市,ウェンシー (聞喜) 県,ユワンチュイ (垣曲) 県にわたる銅の大鉱床が発見され,開発が進んでいる。機械,綿紡織,食品などの工場がある。ホーチン (河津) 県の柿酒,シンチヤン (新絳) 県の扇子と彫漆など特産品も多い。トンプー (同蒲) 鉄道が通る。人口 421万 4007 (1990) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android