ヨリーのばね秤(読み)ヨリーのばねばかり(英語表記)Jolly's balance

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヨリーのばね秤」の意味・わかりやすい解説

ヨリーのばね秤
ヨリーのばねばかり
Jolly's balance

液体固体比重を決定するためのばね秤。ドイツの物理学者 P.ヨリーによって 1864年に発明された。細い針金をコイル状に巻いた長いばねの上端を固定し,下端に測定物体を載せる皿が2つ上下についている。上皿は空気中に,下皿 (籠状) は水中に絶えず入るようにする。比重をはかるためにはまず上皿に測定物体を載せ,ばねのうしろにそれと平行につけた一様な目盛りでその伸びをはかり,次に物体を水中の下皿に載せて,そのときの伸びをはかる。求める比重は,空気中における伸びを,空気中と水中との伸びの差で割ったものである。精度はよくないが簡便な方法である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android