ラマン‐ナス回折(英語表記)Raman-Nath diffraction

法則の辞典 「ラマン‐ナス回折」の解説

ラマン‐ナス回折【Raman-Nath diffraction】

等方性の物体中に超音波を照射し,この粗密波面と垂直方向から光を照射したとき,媒体中の音波は粗密波なので屈折率が周期的な変動が現れ,その結果として出射光はいくつかの回折による平面波の重なりとなり,全体の強度は不変でも強度の凹凸をもった波となる.この振幅 v を音波の幅 L,屈折率の振幅 δn,光の波長を λ で表すと

となるが,この vラマン‐ナスパラメータという.

出典 朝倉書店法則の辞典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android