ラメッセウム(英語表記)Ramesseum

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ラメッセウム」の意味・わかりやすい解説

ラメッセウム
Ramesseum

古代エジプト第 19王朝の王ラムセス2世 (在位前 1304~1237) の葬祭殿テーベのナイル川西岸に位置する。塔門,第2中庭の柱廊の一部,多柱室などが比較的よく残っているが,第1中庭に倒れている花崗岩製巨像は高さが 18m,重さ約 1000tと推定され,おそらくエジプト最大のものであろう。第2中庭の東壁に刻まれた浮彫は,同王のカデシュ戦いを描いたものである。葬祭殿背後には,宮殿倉庫遺構が残っている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android