ランサムウエア(読み)らんさむうえあ(英語表記)ransomware

翻訳|ransomware

デジタル大辞泉 「ランサムウエア」の意味・読み・例文・類語

ランサムウエア(ransomware)

《ransomは身の代金の意》コンピューターウイルスの一。感染したコンピューターを復旧するためとして、不当な料金請求をするソフトウエア身の代金型ウイルス

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

知恵蔵 「ランサムウエア」の解説

ランサムウエア

マルウエア一種。別のプログラムを装ってウェブサイトなどで配布されており、ダウンロードして実行するとハードディスク内のデータファイルを勝手に暗号化してしまう。その後、復元(複合化)用のソフトの提供に金銭を要求することから「ランサム(身代金)」の名がついた。スパイウエアと同様に、機能ではなく目的を指す名称である。金銭を払い復元ソフトを入手しても実際には復元されなかったり、一部のファイルを復元しつつ別のファイルを暗号化してさらに金銭を要求するなど、悪循環に陥ることも多い。
セキュリティーソフトのメーカーなどが復元手法を研究、開発し、その成果を公開している。ランサムウエアに感染しても金銭は支払わず、これらを試してみることを勧めている。セキュリティーソフトに見せかけ何の機能も持たない詐欺ソフトを売りつける手法も現れており、併せて注意したい。

(斎藤幾郎 ライター / 2009年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android