ランフォリンクス(英語表記)Rhamphorhynchus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ランフォリンクス」の意味・わかりやすい解説

ランフォリンクス
Rhamphorhynchus

ジュラ紀後期に北アメリカやヨーロッパ,東アフリカにいた爬虫類翼竜目の一属。体長約 40cm,翼長 80cmであるが,奇妙な尾が特徴的。尾は長く強く,その先に妙な菱形のものをつけていた。体のバランスをとったり,かじ役目をしたりしたらしい。頭は大きく細長く,翼の先は鋭くとがっている。長い円錐状の歯が前方に傾いており,口先は長くとがっている。骨は鳥のように中空で,前肢の4番目の指が長く伸びて翼がはりめぐらされている。前肢が翼に変形し,1枚の膜から成る。 (→翼竜類 )

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

百科事典マイペディア 「ランフォリンクス」の意味・わかりやすい解説

ランフォリンクス

ジュラ紀後期の翼竜最大のものは翼長約80cm。尾が非常に長く,先が菱形にふくらむ。頭は大きく,歯は円錐状で長く,前方に傾き,口先はとがる。骨は中空。化石ドイツのバイエルン地方やアフリカ東部から発見された。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

デジタル大辞泉プラス 「ランフォリンクス」の解説

ランフォリンクス

ジュラ紀後期に生息した肉食の翼竜。全長約1.5メートル。長い尾が特徴。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

世界大百科事典(旧版)内のランフォリンクスの言及

【翼竜】より

…翼竜類は嘴口竜(しこうりゆう)亜目と翼指竜亜目の二つに大別される。前者はランフォリンクスRhamphorhynchusで代表される原始的な翼竜類で,2科ある。ジュラ紀に栄えた。…

※「ランフォリンクス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android