リオ条約(読み)リオじょうやく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「リオ条約」の意味・わかりやすい解説

リオ条約
リオじょうやく

1947年9月2日にリオデジャネイロで結ばれた米州相互援助条約 InterAmerican Treaty of Reciprocal Assistanceで,48年 12月3日に発効。当事国は初めアメリカ合衆国とラテンアメリカ 20ヵ国であったが,62年にキューバが除名され,67年にトリニダード・トバゴバルバドスが加入した。第2次世界大戦中の米州防衛に関する諸原則を発展させたもので,前文と本文 26ヵ条から成り,国連憲章第 51条を援用した最初の地域防衛条約。「締約国相互間の紛争を,国連に付託するに先立って,米州機構手続により解決するよう努める」ことを約束しており (第2条) ,敵対国を想定しない地域的集団安全保障体制の性格をもそなえ,また一般的地域機構である米州機構 OASの憲章 (1948調印) と密接に結びついている。

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旺文社世界史事典 三訂版 「リオ条約」の解説

リオ条約
リオじょうやく

1947年にリオデジャネイロで調印された,アメリカ合衆国およびラテンアメリカ20か国の集団防衛体制を目的とする条約。米州共同防衛条約ともいう
米州の1国に対する侵略は全米州諸国に対する攻撃とみなし,集団自衛策をとることをきめ,相互援助とその方法について規定

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