リージ(読み)りーじ(英語表記)Lisi, Nicola

日本大百科全書(ニッポニカ) 「リージ」の意味・わかりやすい解説

リージ
りーじ
Nicola Lisi
(1893―1975)

イタリア小説家エルメティズモ詩人たちを多く集めたフィレンツェのカトリック系文芸誌『フロンテスピーツィオ』の創刊者の一人。代表作『寓話(ぐうわ)』(1933)、『魂の故郷』(1934)、『田舎(いなか)司祭の日記』(1942)などでは、古いカトリック作家の手法を意識的に取り入れ、現実非現実が交錯する特異な世界を描いた。ほかに『家の窓辺の話』(1973)がある。

[川名公平]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「リージ」の意味・わかりやすい解説

リージ
Lisi, Nicola

[生]1893. スカルペリーア
[没]1975
イタリアの小説家。カトリック作家の第一人者主著『水』L'acqua (1928) ,『童話集』 Favole (33) ,『魂の国』 Paese dell'anima (34) ,『田舎司祭の日記』 Diario di un parroco di campagna (42) ,『愛と悲嘆』 Amore e desolazione (46) ,『土の顔』 La faccia della terra (60) ,『知恵の種』 Il seme della saggezza (67) 。

リージ
Risi, Nelo

[生]1920. ミラノ
イタリアの詩人。医学を修めたが,常にその関心文学あるいは映画に向い,『労働と日々』 Le opere ei giorni (1941) ,『さしのべられた手首』 Polso teso (56) ,『最小最大』 Minime Massime (62) などの詩集には,多様で錯綜した現代の諸相を描きつくそうとする姿勢が強くみられる。

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