ルアンダ(英語表記)Luanda

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精選版 日本国語大辞典 「ルアンダ」の意味・読み・例文・類語

ルアンダ

(Luanda) アフリカ南西部のアンゴラ共和国首都クアンザ川河口北方大西洋に臨む港湾都市コーヒーダイヤモンドなどを輸出。一五七六年、ポルトガル人が建設

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デジタル大辞泉 「ルアンダ」の意味・読み・例文・類語

ルアンダ(Luanda)

アフリカ南西部、アンゴラ共和国の首都。旧称サンパウロ‐デ‐ルアンダ、またはロアンダ。大西洋に臨む港湾都市であり、クアンザ川の河口に位置する。16世紀後半、ポルトガル人のパウロ=ディアスによって開かれた。サハラ以南におけるヨーロッパ人による最古の入植地として知られる。17世紀建造のサンミゲル要塞、旧ポルトガル総督府などがある。コーヒー・ダイヤモンドなどを輸出。人口、都市圏182万(2006)。

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改訂新版 世界大百科事典 「ルアンダ」の意味・わかりやすい解説

ルアンダ
Luanda

アフリカ南西部,アンゴラ共和国の首都。大都市域人口278万(2004)。古くはサン・パウロ・デ・ルアンダSão Paulo de Luandaといわれ,またロアンダLoandaともいう。国の北西部,バンゴ川・クアンザ川両河口の中間にある湾に面する港湾都市でもある。内陸農業地帯に通じる鉄道,道路,航空路など交通の要衝で,コーヒー,ワタ,砂糖,マンガン鉱石などを輸出する。工業面では食品,タバコ,靴,飲料繊維,プラスチック製品,セメント,建設資材,金属器などを生産し,近くに石油精製工場もある。アンゴラ大学をはじめ教育・文化施設も多い。1575年ポルトガルによって建設され,1627年から(オランダに占領された1641-48年を除いて)植民地の主都として発展してきた。1850年ころまではブラジル向け奴隷の輸出港であった。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ルアンダ」の意味・わかりやすい解説

ルアンダ
Luanda

アンゴラの首都。同国北西部,大西洋に臨む商業・港湾都市で,ルアンダ州の州都でもある。 1576年ポルトガル人が交易と内陸侵攻の軍事基地として建設。 1627年からポルトガル領アンゴラの行政中心地となり,ブラジルへの奴隷の輸出や農・鉱産物の集散地として重要な地位を占めてきた。 1955年付近に油田が発見され,ルアンダ湾北端に精油所を建設。アンゴラ独立の重要拠点となった。マランジェにいたる鉄道の起点で,国際空港,国際級のホテル,劇場などの観光設備も充実。市域はルアンダ湾の小島に面した景勝の丘陵地にあり,17世紀以来の歴史的建造物や,アンゴラ博物館,地質博物館などもある。人口 278万3000(2004推計)。

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百科事典マイペディア 「ルアンダ」の意味・わかりやすい解説

ルアンダ

アンゴラの首都。同国北西部の大西洋岸の港湾都市で,内陸のマランジェまでの鉄道の起点。コーヒー,砂糖,マンガン,ダイヤモンドなどを輸出。石油精製,繊維,製紙,タバコ,食品加工などの工業が行われる。アンゴラ大学(1963年創立)がある。1575年ポルトガル人が創設,19世紀半ばまで奴隷貿易の拠点。585万人(2012)。
→関連項目アンゴラ

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「ルアンダ」の解説

ルアンダ
Luanda

アンゴラ人民共和国の首都。国の北西部,大西洋に臨む港湾都市である。1575年ポルトガルが建設し,植民地の中心都市として発展。19世紀中頃までブラジルに奴隷を輸出した。

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