日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
ルイス(John Llewellyn Lewis)
るいす
John Llewellyn Lewis
(1880―1969)
アメリカの労働運動指導者。アイオワ州ルカス生まれ。幼時から炭鉱で働き、1919年合同炭鉱労働組合(UMWA)副会長、1920年会長となり、1960年までUMWAを指導。労組の産業別編成方式を主張して、アメリカ労働総同盟(AFL)内左派とともに1938年産業別組合会議(CIO)を結成し初代会長。ニューディール政策のF・D・ルーズベルト大統領を最初は支持したが、1940年には共和党候補を支持してルーズベルト3選に反対、CIO会長を辞任。1942年戦争協力のマレーCIO会長と対立し、UMWAをCIOから脱退させた。1946年AFLに復帰させたが、1947年組合活動を極端に規制するタフト‐ハートレー法に反対してふたたびAFLを脱退。AFLとCIOの合同(1955)以後もUMWAの独立した地位を守り、アイゼンハワー大統領の相互安全保障計画の助言者の一人といわれた。
[河内信幸]
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