ルターの家(読み)ルターのいえ

世界の観光地名がわかる事典 「ルターの家」の解説

ルターのいえ【ルターの家】

ドイツ中部、チューリンゲン州アイゼナハ(Eisenach)にある、同国の宗教改革を主導したルター(Martin Luther、1483~1546年)が学生時代に住んでいた家。1483年にザクセン州の小さな村アイスレーベン(Eisleben)で生まれたルターは、1498~1501年までラテン語学生として、この家に下宿していた。この家が、鉄道のアイゼナハ中央駅から約1km、徒歩15分ほどの場所に残っていて、博物館になっている。ルターはこの町で学ぶ間、市内マルクト広場近くにあるゲオルク教会の聖歌隊にも属していた。内部にはルターの肖像画や当時の家具の複製がおかれ、ルターの生涯業績をたどる資料の展示を行っている。この博物館は、アイゼナハで最も古い木組み建築の家屋の一つでもあるため、伝統的な建築物としても注目されている。ルターはこののち、1501~1505年までエアフルト大学に在籍し、哲学を学んだ。

出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報

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