ルチノース

化学辞典 第2版 「ルチノース」の解説

ルチノース
ルチノース
rutinose

6-O-(6-deoxy-α-L-mannopyranosyl)-D-glucose.C12H22H14(326.30).配糖体ルチンヘスペリジンを希酸または酵素加水分解すると得られる.還元性の二糖植物界に配糖体として広く分布している.吸湿性粉末融点約140 ℃,分解点189~192 ℃.+0.8→+3.2°(水).加水分解すると,D-グルコースと6-デオキシ-L-マンノースを与える.β-ヘプタアセチルルチノースは融点169~190 ℃.-27.7°(クロロホルム).[CAS 90-74-4]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

栄養・生化学辞典 「ルチノース」の解説

ルチノース

 C12H22O10 (mw326.30).

 ルチンを酵素 (rhamnodiastase) で加水分解して得られる還元性を有する二糖.配糖体として植物界に広く分布する.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ルチノース」の意味・わかりやすい解説

ルチノース
rutinose

L-ラムノースとD-グルコースから成る二糖類ルチンの糖部分となっている。吸湿性白色粉末。 140℃で軟化。融点 189~192℃ (分解) 。変旋光を示す。フェーリング液を還元する。

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