ルーツブロワー

百科事典マイペディア 「ルーツブロワー」の意味・わかりやすい解説

ルーツブロワー

二葉(によう)送風機とも。ケーシング内に2個の繭形ローターを90°位相をずらせて取り付け,これを逆方向に回転させて気体を送る容積型送風機一種。1段当りの圧力上昇は10〜80kPa。各種ガス圧送用のほか,汚泥処理などに利用される。
→関連項目真空ポンプ

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化学辞典 第2版 「ルーツブロワー」の解説

ルーツブロワー
ルーツブロワー
Roots blower

2軸式回転送風機の一種で,一対の砂時計形(まゆ形)のローターをケーシング中で互いに逆回転させ,比較的低い圧力の増加で大容量のガスを送り出せる.ローターとケーシングとの間にすきまがあるため,潤滑油を必要とせず,ほかの送風機にはない範囲(圧力,風量)で操業できる.1870年代にアメリカのR.H. RootsとF.M. Rootsの兄弟により開発され,この名前がついた.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典(旧版)内のルーツブロワーの言及

【送風機】より

…この送風機には次のような種類がある。(1)二葉送風機(ルーツブロワーともいう) ケーシング内に2個のローターがおさめられており,互いに平行な回転軸により相反する方向に回転するようになっている。この場合,ローター間の隙間は0.1~0.5mmに保つような構造となっている。…

※「ルーツブロワー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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