ロアールアトランティク県(読み)ロアールアトランティク(英語表記)Loire-Atlantique

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ロアールアトランティク〔県〕
ロアールアトランティク
Loire-Atlantique

フランス西部,ペイドラロアール地域 (レジオン) の県。ブルターニュ地方南部にあたり,ロアール川河口部を含み大西洋に面する県。県都ナント。全県アルモリカ地塊に属し,ゆるやかな起伏の丘陵地と単調な台地とから成るが,ロアール川北岸には小構造山地があり,ロアール川との間に低湿地帯を形成,西部のグランドブリエールの広大な湿地帯に連なる。ロアール川はナントの上流部で嵌入し,美しい景観を呈している。農業はコムギと家畜飼料用作物を産するが,ロアール川の南側ではブドウ畑が多く,特にナント地方のミュスカデのワインは有名。工業はロアール川河口付近に集中。ナントとサンナゼールを中心として造船が盛ん。その他鉄鋼,機械,化学工業なども行われる。また特にナント地区はビスケット,砂糖,チョコレートなどの食品工業でも知られる。大西洋沿岸にはピリアックシュルメール,ラテュルバル,ルクロアジックなどの漁港があり,イワシ漁が盛ん。ラボール,ポルニックには海水浴場がある。面積 6815km2。人口 105万 2183 (1990) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android