ロメロ(読み)ろめろ(英語表記)Oscar Arnulfo Romero

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ロメロ」の意味・わかりやすい解説

ロメロ
Romero, Sílvio Vasconcelos da Silveira Ramos

[生]1851.4.21. セルジペ,ラガルト
[没]1914.7.14. リオデジャネイロ
ブラジル評論家。リオデジャネイロで人文学,レシフェで法律を学ぶ。「レシフェ学派」という文化活動グループに加わり,代表者として活躍。 1870年,詩,評論などで文学活動を始める。セルジペで連邦議員に選出され (1898) ,ブラジル民法を編纂。ブラジル文学アカデミーの創始者の一人でリスボンの科学アカデミー会員。主著『ブラジルにおける哲学』 Filosofia no Brasil (78) ,『ブラジル民話』 Contos Populares do Brasil (83) ,『ブラジル文学史』 História da Literatura Brasileira (88) ,詩『世紀末の歌』 Cantos do Fim do Século (78) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ロメロ」の意味・わかりやすい解説

ロメロ
ろめろ
Oscar Arnulfo Romero
(1917―1980)

中央アメリカ、エルサルバドルの大司教。サン・ミゲル州に生まれ、電報配達をして家計を助けた。同州の神学校を経て、1937~1943年にローマグレゴリオ大学で学んで聖職に叙せられるが、この間ファシズムの権威主義を体験する。帰国後は良心的で学究的な聖職者として知られ、1967年にタンベの名義司教、1977年にサン・サルバドルの大司教に任ぜられた。しかしこのころから激化した改革派教会人に対する弾圧とテロは彼の政治的姿勢を変えた。貧しい人々の側にたって教会変革と人権擁護を呼びかけ続けた大司教は、軍事政権がクーデターで崩壊した翌年の1980年3月24日、説教中に右翼銃弾に倒れた。殉教した解放の神学者として、中米革命のシンボル的存在である。2015年5月、福者(聖人の次位者の称号)に列せられた。

[乗 浩子 2017年12月12日]

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デジタル大辞泉プラス 「ロメロ」の解説

ロメロ

香川県にあるレジャー施設、ニューレオマワールドのキャラクター

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