ロンチョウ(竜州)鎮(読み)ロンチョウちん(英語表記)Longzhou zhen

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ロンチョウ(竜州)鎮」の意味・わかりやすい解説

ロンチョウ(竜州)鎮
ロンチョウちん
Longzhou zhen

中国華南地方,コワンシー(広西)チワン(壮)族自治区南西部,ベトナムとの国境付近にある町。ユイ(郁)江の上流部をなすツオ(左)江の左岸に臨む。秦代に開かれ,国境のシュイコウ(水口)関,ピンル(平而)関を控えて,唐代に竜州が置かれた。清仏戦争ののち,フランスとの協定により 1889年に開港。1951年シヤンクイ(湘桂)鉄道の開通後は,沿線のピンシヤン(憑祥)市に商業中心地の地位を譲った。左江沿岸には前5世紀から後2世紀にチワン(壮)族祖先といわれる駱越人が描いた岩壁画が点在し,2016年「左江花山の岩絵の文化的景観」として世界遺産の文化遺産に登録された。

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