ローシャ(読み)ろーしゃ(英語表記)Glauber Rocha

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ローシャ」の意味・わかりやすい解説

ローシャ
ろーしゃ
Glauber Rocha
(1938―1981)

ブラジル映画監督。ブラジル北東部のチットリア・デ・コンキスタ生まれ。先鋭な映画評論家として出発し、忘れられた監督フンベルト・マウロの再評価などブラジル映画史の読み直しを行ううち、自ら映画監督となった。短編映画をつくったのち、『バラベント』(1962)で長編に転じ、『黒い神と白い悪魔』(1964)、『アントニオ・ダス・モルデス』(1969)、『切られた首』(1970)など、ブラジルの現実伝統を深く踏まえた荒々しく攻撃的な作品を発表し、ヨーロッパで高く評価された。

[出口丈人]

資料 監督作品一覧

バラベント Barravento(1962)
黒い神と白い悪魔 Deus e o Diabo na Terra do Sol(1964)
狂乱大地 Terra em Transe(1967)
アントニオ・ダス・モルテス O Dragão da Maldade contra o Santo Guerreiro(1969)
切られた首 Cabezas cortadas(1970)
大地の時代 A Idade da Terra(1980)

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ローシャ」の意味・わかりやすい解説

ローシャ
Rocha, Glauber

[生]1938.3.14. チットリアダコンキスタ
[没]1981.8.22. リオデジャネイロ
ブラジルの映画監督。ブラジル映画の新しい波シネマ・ノーボ」の代表的監督。主作品『黒い神と白い悪魔』 Deus e o Diabo na Terra do Sol (1964) ,『アントニオ・ダス・モルテス』 Antonio das Mortes (69) 。

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