ヴィエイラ(読み)Vieira,Sebastia^o

朝日日本歴史人物事典 「ヴィエイラ」の解説

ヴィエイラ

没年寛永11.6.11(1634.7.6)
生年:1573
イエズス会司祭,殉教者。ポルトガルのラメゴ司教区カストロ・ダイロ生まれ。1591年イエズス会に入会。1601年司祭となる。慶長9(1604)年来日。同12年ごろマカオに戻り,同14年再来日。同19年のキリシタン禁教令によってマニラに渡ったが,翌年日本に潜入,大村地方(長崎県)で布教に当たる。元和5(1619)年マカオに戻り,寛永1(1624)年日本管区の代表としてローマに行き,コリャード(ドミニコ会日本管区長代理)のイエズス会非難に対して弁明を行った。同9年フィリピンから日本に再潜入,翌年大坂で伴侶6人と共に捕縛され,長崎に送られる。その後,将軍家光の命により江戸に送られ,江戸町奉行の取り調べを受けた。江戸市中を引き回され,穴吊しの責めを受けたが,4日間生きながらえ,ついに火刑によって殉教した。<参考文献>姉崎正治『切支丹迫害史中の人物事蹟』

(宮崎賢太郎)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

山川 世界史小辞典 改訂新版 「ヴィエイラ」の解説

ヴィエイラ
António Vieira

1608~97

ポルトガルのイエズス会士。ブラジルに渡って先住民や黒人奴隷の改宗教化に努力し,また新キリスト教徒投資を認めるよう主張したので,ポルトガル人の反感を買い,本国に帰還して,異端審判所に2年間投獄された。晩年許されてブラジルに戻り,バイーアの修道院長になった。その説教集,書簡集は貴重な史料である。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「ヴィエイラ」の解説

ヴィエイラ Vieira, Sebastião

ビエイラ

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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