一人役(読み)いちにんやく

精選版 日本国語大辞典 「一人役」の意味・読み・例文・類語

いちにん‐やく【一人役】

〘名〙
技能などが人並みであること。一人仕事ができること。
※俳諧・宇陀法師(1702)巻頭并俳諧一巻沙汰「急度決定せぬ人、終に俳諧一人役ならぬ物也」
② 江戸初期の侍役(さむらいやく)一つ。侍の知行俸祿の高に割り付けて上納させる。
※長宗我部氏掟書(1596)掟「諸侍之役之事、銀役に定、但、物成米五十石に付て壱人役也」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の一人役の言及

【一人前】より

…(3)一定の労働量によるもの。一人役・一手役・ワッパカ仕事などと称し,農作業なら男子でたとえば1日当り田起し1反,畑うない5畝,田植7畝,草取り1反,その他,米つき1石,縄ない6把などと,作業ごとに基準があった。ただし基準量は地域によって多少異なる。…

※「一人役」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android