一力(読み)イチリキ

デジタル大辞泉 「一力」の意味・読み・例文・類語

いち‐りき【一力】

自分一人の力。自力独力
「万」の字を一と力の二つ部分に分けていったもの。例えば、京都祇園の万亭を一力亭という類。

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精選版 日本国語大辞典 「一力」の意味・読み・例文・類語

いち‐りき【一力】

[1] 〘名〙
① 自分ひとりの力。また、個人の力。自力。独力。
平治(1220頃か)下「一力をもて凶徒誅戮(ちゅうりく)つかまつり」
② 多数の力をひとつに合わせること。また、その力。
※正法眼蔵(1231‐53)観音「しかあるを一力に拈来せんは」
③ (万の字を一と力の二字に分けたいい方) 「万」を表わす。京都祇園の料理屋「万亭」を一力亭という類。
[2] 〘副〙 力を尽くすさま。必死に行なうさま。ひたすら。
江戸繁昌記(1832‐36)五「少年一驚を喫し、一力身を脱し去んと待す」
[補注](二)に関して、「小説精言‐四」に「一力(〈注〉イチツ)」とある。

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デジタル大辞泉プラス 「一力」の解説

一力(いちりき)

長崎県長崎市にある料亭。1815年創業。高杉晋作坂本龍馬などが通った店として知られる。卓袱(しっぽく)料理が名物

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