精選版 日本国語大辞典 「一字名」の意味・読み・例文・類語
いちじ‐な【一字名】
〘名〙
※雑俳・住吉おどり(1696)「いかいこと・一字名をつくさがげんじ」
② 和歌、連歌の懐紙・短冊などに、実名の代わりに用いる一字の名。雅号の一種で、桐(室町時代の代々の将軍)、松(伏見宮貞成親王・豊臣秀吉)、竹(誠仁親王・伏見宮貞常親王)のように時代によって作者の違う場合がある。いちじめい。
③ 正式の名の中の一字を取り、他を省略して呼ぶこと。のちに遊里などで、客をその名の上の一字で呼ぶこと。また、その名。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報