一己(読み)いっこ

精選版 日本国語大辞典 「一己」の意味・読み・例文・類語

いっ‐こ【一己】

〘名〙 自分ひとり。一個人
性霊集‐一(835頃)贈良相公詩「巻舒非一己、行蔵任六龍
読本椿説弓張月(1807‐11)後「われ一己(イッコ)にて成敗を主(つかさど)れはこそ」
学問のすゝめ(1872‐76)〈福沢諭吉〉一二「万巻の書を読み天下の人に交り尚一己の定見なき者あり」 〔関尹子三極

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「一己」の意味・読み・例文・類語

いっ‐こ【一己】

自分一人。自分だけ。「私一己の考えだけではない」→一個2
[類語]個人一個人

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android