一次葬(読み)いちじそう

世界大百科事典(旧版)内の一次葬の言及

【洗骨】より

…死後一時的に埋葬(必ずしも地中に埋められるとはかぎらない)した死体を,一定期間を経た後に,掘り起こすなどして骨を洗い改葬する葬法。最初の死体処理を一次葬といい,改葬を二次葬,葬制の全体を複葬と呼ぶことがある。一次葬には,土葬のほか,住居のなかに安置しておく屋内葬,一時的に簡単な小屋や風よけを設けて安置する台上葬,洞窟や森に放置する風葬などが一般的であるが,まれには火葬を行う民族もある。…

【葬制】より

…人間の死は自然的・生物学的な現象である以上に文化的・社会学的な現象である。知られているすべての人類社会において,死はそれぞれの社会に固有の文化的意味づけを与えられている。この意味づけは,一方では死生観,他界観,終末論などの観念体系によって,他方では象徴的行動すなわち儀礼の存在によって支えられている。葬制とはこうした死を契機として行われる一連の儀礼にほかならず,したがってこれを死者儀礼と呼ぶこともできる。…

※「一次葬」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android