一病息災(読み)いちびょうそくさい

精選版 日本国語大辞典 「一病息災」の意味・読み・例文・類語

いちびょう‐そくさい イチビャウ‥【一病息災】

〘名〙 持病一つぐらいある人の方が、健康な人よりかえってからだを大切にして長生きをするということ。「無病息災」からできた語。
※四十歳の男(1964)〈遠藤周作〉三「一病息災(イチビョウソクサイ)って言うけどお宅の御主人の場合は、かえって長生きするわよ」

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デジタル大辞泉 「一病息災」の意味・読み・例文・類語

いちびょう‐そくさい〔イチビヤウ‐〕【一病息災】

ちょっとした病気のある人のほうがからだに注意するので、健康な人よりもかえって長生きするということ。

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四字熟語を知る辞典 「一病息災」の解説

一病息災

持病の一つぐらいある人の方が、健康な人よりかえってからだを大切にして長生きをするということ。

[使用例] うちの旦那さまなんか、今まで病気知らずだから、かえって危ないのね。〈略〉一病息災って言うけどお宅の御主人の場合は、かえって長生きするわよ[遠藤周作*四十歳の男|1964]

[使用例] おかげさまで。一病息災とでもいうのでしょうか。体をいたわりながら、やっていますから[城山三郎*官僚たちの夏|1974]

[解説] 「無病息災」からできた語。「息災」は健康であること。

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