一銭蒸汽(読み)いっせんじょうき

精選版 日本国語大辞典 「一銭蒸汽」の意味・読み・例文・類語

いっせん‐じょうき【一銭蒸汽】

〘名〙 東京隅田川定期航行した小型客船。明治一八年(一八八五)四月一日から吾妻橋、永代橋間を航行した。七か所の停船場を設け、これを七区とし、一区間の乗船料を一銭と定めたのを始めとする。料金改定後も、俗称としてこの名称が残った。ポンポン蒸気とも呼ばれた。
風俗画報‐一二四号(1896)荒川筋の浸水一銭蒸気(センジョウキ)の隅田川丸も休業するに至りたり」

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デジタル大辞泉 「一銭蒸汽」の意味・読み・例文・類語

いっせん‐じょうき【一銭蒸汽】

《初め、1区間の運賃が1銭だったところから》明治から第二次大戦前まで、東京の隅田川を航行した小型客船。ぽんぽん蒸気

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