一階(読み)いっかい

精選版 日本国語大辞典 「一階」の意味・読み・例文・類語

いっ‐かい【一階】

〘名〙
① 二層以上の建物の、地上第一層。地上で一番下の階。また、建物の各層一つ。〔日葡辞書(1603‐04)〕
② 位階の等級一段。また、位階が一段高くなること。
令義解(718)公式「凡応叙〈略〉正従上下各為一階
階段などの一刻み。一段。
※西洋家作雛形(1872)〈村田文夫・山田貢一郎訳〉二「箱の平板〈略〉及び竪板〈略〉は、素焼造にして、一階毎に一枚造れば」
④ ものごと、論理などの出発点。第一段階。
暦象新書(1798‐1802)上「此書、初に視動を説て、最下の一階を示し」
物事の程度の差を示す。一段。
随筆胆大小心録(1808)六七「岸駒が画代をむさぼる事、又一階上にあり」
⑥ (「いっかいに」の形で副詞的に用いて) 本来の順序を経ないでいきなり物事を進めるさま。一気に。いきなり。
※玉塵抄(1563)一四「いやしい位から一階に高い位になったを」

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デジタル大辞泉 「一階」の意味・読み・例文・類語

いっ‐かい【一階】

建物の各層の一つ。
2層以上の建物の、地上でいちばん下の層。地下では、下へ数えて最初の階。
官位の一つの等級。
階段などの一刻み。一段。

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