七仏薬師法(読み)シチブツヤクシホウ

デジタル大辞泉 「七仏薬師法」の意味・読み・例文・類語

しちぶつやくし‐ほう〔‐ホフ〕【七仏薬師法】

密教で、七仏薬師本尊として、延命息災安産などを祈る修法七壇の修法。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の七仏薬師法の言及

【薬師】より

…薬師信仰が盛んになるのは7世紀末以後であり,680年(天武9)天武天皇は皇后の病によって薬師寺建立を発願し,720年(養老4)藤原不比等が病むと諸寺で《薬師経》をよみ,745年(天平17)聖武天皇が病んだときも薬師悔過(けか)を行うなど,天皇家や上流貴族の病気の際は薬師に祈願するのが通例であった。平安時代に入り密教修法が盛んになると,《七仏本願功徳経》による七仏薬師法が発達した。七仏薬師法は,薬師7体を並べて祈るもので,9世紀の円仁がはじめたというが,10世紀の中ごろ天台宗の良源が摂関家の安産祈願に修して以来,有名になった。…

※「七仏薬師法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

靡き

1 なびくこと。なびくぐあい。2 指物さしものの一。さおの先端を細く作って風にしなうようにしたもの。...

靡きの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android