七変化(読み)しちへんげ

精選版 日本国語大辞典 「七変化」の意味・読み・例文・類語

しち‐へんげ【七変化】

〘名〙
歌舞伎所作事で、七種の舞踊を組み合わせ、一人俳優が連続して踊るもの。七化(ななばけ)
※雑俳・もみぢ笠(1702)「是はさて・役者がばける七へんげ」
② 物事がくるくる変わること。生活や境遇などがさまざまに変わること。
※俳諧・流川集(1693)「あぢきなき世をあぢさゐの七反化〈白堂〉 身の持やすき太布の帷子〈露川〉」
クマツヅラ科の小低木。アメリカの熱帯地方の原産で、観賞用に栽培される。高さ〇・三~一メートル。全体にあらい毛を生じる。茎は四稜あり、まばらにとげがある。葉は対生し卵形で、長さ三~八センチメートル。縁には鋸歯(きょし)があり、葉面にはしわがある。主に夏、茎の上部に多数の花が密生した頭状の花序をだす。花は長さ一センチメートルの筒状花で、黄色から次第に緋紅色に変わる。こうおうか。さんだんか。ランタナ
植物あじさい(紫陽花)」の異名。《季・夏》
※去年の梅(1970)〈立原正秋〉二「紫陽花がひらきはじめている。この花は、萌葱色から白に、〈略〉さらに紅紫色と変化するので、七変化ともよばれているそうである」

なな‐へんげ【七変化】

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デジタル大辞泉 「七変化」の意味・読み・例文・類語

しち‐へんげ【七変化】

変化舞踊形式の一。7種の小品舞踊を組み合わせ、一人の俳優が連続して早変わりで踊り分けるもの。七化ななばけ。→変化物へんげもの
ランタナ別名
アジサイの別名。

なな‐へんげ【七変化】

しちへんげ(七変化)

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歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典 「七変化」の解説

七変化
(通称)
しちへんげ

歌舞伎・浄瑠璃外題
元の外題
七襲東雛形
初演
天明7.3(江戸桐座)

七変化
〔浄瑠璃〕
しちへんげ

歌舞伎・浄瑠璃の外題。
初演
寛保2.春(江戸・市村座)

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動植物名よみかた辞典 普及版 「七変化」の解説

七変化 (シチヘンゲ)

植物。クマツズラ科の常録小低木。ランタナの別称

七変化 (シチヘンゲ)

植物。トコナツの別称

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