精選版 日本国語大辞典 「七星」の意味・読み・例文・類語 ななつ‐ぼし【七星】 〘名〙① 七つの星。特に、北斗七星をいう。※つゆ艸(1902)〈太田水穂〉秀つ峰「北の海ゆい吹き渡らふよるの風に村雲なびき七つ星見ゆ」② 紋所の名。星紋の一種。七曜を図案化したもの。※咄本・山の笑(1814頃)幽霊「ななつぼしの印の酒樽より」③ 七曜の文様の柄物。※随筆・雅遊漫録(1755)四「長楽寺金襴〈略〉もやう七つ星、五の目にすはる」④ 数の七をいう、淡路人形浄瑠璃社会の隠語。⑤ (体側に並ぶ斑点から) 魚「まいわし(真鰯)」の異名。 しち‐せい【七星】 中国の星学で、北斗星の中の最も大きい七つの星。すなわち、貪狼星・巨門星・祿存星・文曲星・廉貞星・武曲星・破軍星の総称。北斗七星。しちしょう。七政。しっしょう。※続日本紀‐霊亀元年(715)八月丁丑「左京人大初位下高田首久比麻呂献二霊亀一。長七寸、闊六寸、左眼白、右眼赤、頸著二三公一、背負二七星一」※今昔(1120頃か)一二「風も不吹ぬ空に〈略〉雲方四五丈許の程晴れて、七星明かに見え給ふ」 〔礼記‐月令〕 しち‐しょう ‥シャウ【七星】 (「しょう」は「星」の呉音) =しちせい(七星)※曾我物語(南北朝頃)二「三七日に満ずる時、七しゃう、現前とあまくだりみえたまふ」 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報