七種競技(読み)ナナシュキョウギ(英語表記)heptathlon

翻訳|heptathlon

デジタル大辞泉 「七種競技」の意味・読み・例文・類語

ななしゅ‐きょうぎ〔‐キヤウギ〕【七種競技】

陸上競技で、女子混成競技。第1日は100メートルハードル走り高跳び砲丸投げ200メートル走、第2日は走り幅跳び槍投げ・800メートル走の7種目一人で行い、総得点で順位を競う。ヘプタスロン。→近代五種競技五種競技十種競技

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精選版 日本国語大辞典 「七種競技」の意味・読み・例文・類語

ななしゅ‐きょうぎ ‥キャウギ【七種競技】

〘名〙 陸上競技女子種目の一つ。一人の競技者が二日間で七種目の競技を行ない、合計得点数を競う競技。第一日目は一〇〇メートル障害、走り高跳び、砲丸投げ、二〇〇メートル競走。第二日目は走り幅跳び、やり投げ、八〇〇メートル競走。一九八一年から実施。ヘプタスロン。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「七種競技」の意味・わかりやすい解説

七種競技
ななしゅきょうぎ
heptathlon

陸上競技のなかの混成競技の一つ。走・跳・投の7種目を連続する2日間で行い、それぞれのタイム、記録を混成競技採点表により点数に換算し、合計点の多い者が上位になる。第1日に100メートルハードル、走高跳び、砲丸投げ、200メートル走、第2日に走幅跳び、やり投げ、800メートル走をこの順序によって行う。競技の実施にあたっては各種目の競技規則が適用されるが、例外としては、(1)砲丸投げとやり投げおよび走幅跳びは、3回の試技のうちのベスト記録を採用、(2)不正スタート(フライング)は各レースで1回のみとし、その後のフライングはすべて失格とする、(3)風力計測する種目の平均秒速が2メートルを超えると総得点は参考記録となる、などがある。また競技者は1種目でもスタートしなかったり、1回も試技をしなかった場合は棄権とみなされ、以後の種目には参加できなくなり、最終順位にも加えられない。

 かつてオリンピックでは男子の十種競技に対して、女子は半分の五種競技であったが、女子の体力向上により1984年のロサンゼルス大会から七種競技となった。七種競技の世界記録は2020年3月の時点で、ジャッキー・ジョイナー・カーシーJackie Joyner Kersee(アメリカ。1962― )の7291点(1988年)。非五輪種目ながら十種競技も世界記録の種目として実施されている。室内競技の世界選手権では男子が七種競技、女子が五種競技で行われている。

 なお日本の全国高等学校総合体育大会では、男子が八種競技(第1日=100メートル走、走幅跳び、砲丸投げ、400メートル走、第2日=110メートルハードル、やり投げ、走高跳び、1500メートル走)、女子は七種競技が行われている。また全日本中学校選手権では男女とも四種競技で、男子は110メートルハードル、砲丸投げ、走高跳び、400メートル走の順、女子は100メートルハードル、走高跳び、砲丸投げ、200メートル走の順で2日間行われ、それぞれ発達段階に応じた配慮がなされている。

[加藤博夫・中西利夫 2020年4月17日]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「七種競技」の意味・わかりやすい解説

七種競技
ななしゅきょうぎ
heptathlon

陸上競技の女子混成競技の一つ。2日間で7種目を行なう。1日目は 100mハードル (→ハードル競走 ) ,走り高跳び砲丸投げ,200m走,2日目は走り幅跳びやり投げ,800m走をそれぞれこの順序で競技する。各種目別得点を採点表により総合し順位を決定。1種目でもスタートしなかったり,試技をしなかった場合は棄権とみなされる。

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百科事典マイペディア 「七種競技」の意味・わかりやすい解説

七種競技【ななしゅきょうぎ】

五種競技

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世界大百科事典(旧版)内の七種競技の言及

【陸上競技】より

…現在のオリンピックでは男子は十種競技decathlon(第1日=100m,走幅跳び,砲丸投げ,走高跳び,400m。第2日=110mハードル,円盤投げ,棒高跳び,槍投げ,1500m),女子は七種競技heptathlon(第1日=100mハードル,走高跳び,砲丸投げ,200m。第2日=走幅跳び,槍投げ,800m)を記載の順番に行う。…

※「七種競技」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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