七飯町(読み)ななえちよう

日本歴史地名大系 「七飯町」の解説

七飯町
ななえちよう

面積:二一六・六一平方キロ

昭和三二年(一九五七)一月一日亀田かめだ郡七飯村が町制施行して成立。渡島支庁中央部東寄りに位置し、西は大野おおの町、北は茅部かやべもり町、北から東は同郡鹿部しかべ町、東から南は函館市、南の一部は上磯かみいそ上磯町に接する。北部こまヶ岳西壁けんヶ峯(一一三一メートル)の南麓にあたり、おお沼・沼・蓴菜じゆんさい沼などの湖沼地帯が広がる。東部は横津よこつ(一一六六・九メートル)を最高峰とする山岳地帯で、北東部を苅間かりま川・いくさ川などが北西流して大沼に注ぐ。南西部の函館平野北部を久根別くねべつ川が南流する。西部を国道五号が南北に走り、並行するようにJR函館本線が走り町内に七駅がある。小沼東岸を通って大沼との境辺りで北西方の駒ヶ岳西麓に向かう大沼回りと、北東方同岳東麓に向かう砂原さわら回りに分岐する。降水量が少なく温暖で、一月平均気温は零下一・四度、八月は摂氏二三・六度(平成一二年)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「七飯町」の意味・わかりやすい解説

七飯〔町〕
ななえ

北海道南西部,函館平野北東部にある町。 1957年町制。地名アイヌ語のナムナイ (冷たい川の意) に由来米作とジャガイモ,キャベツなどの野菜やリンゴ栽培畜産が行われる。南部は函館市の郊外住宅地として宅地化が進んでいる。北部には,大沼,小沼と仁山 (にやま) 高原景勝地があり,大沼国定公園に属する。 JR函館本線,国道5号線が通る。面積 216.75km2人口 2万7686(2020)。

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