万古(読み)ばんこ

精選版 日本国語大辞典 「万古」の意味・読み・例文・類語

ばん‐こ【万古】

〘名〙
① 遠い昔。また副詞的に、大昔から今に至るまで。久しい間。永久。永遠。
懐風藻(751)和藤江守詠裨叡山先考之旧禅処柳樹之作〈麻田陽春〉「烟雲万古色、松柏九冬堅」
※俳諧・花はさくら(1801)三聖図讚「道のただ万古にさかんならんことをいのる而已」 〔劉峻‐広絶交論〕
② 江戸時代の貨幣単位
※歌舞伎・櫓太鼓鳴音吉原(1866)六幕「昨夜ばんこが一本ばかりあります」
浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉二「究竟(はて)は万古(バンコ)茶瓶が」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「万古」の意味・読み・例文・類語

ばん‐こ【万古】

遠い昔。また、遠い昔から現在まで。永遠。永久。千古。「星空万古の輝き」
万古焼」の略。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「万古」の読み・字形・画数・意味

【万古】ばんこ

永遠。

字通「万」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

靡き

1 なびくこと。なびくぐあい。2 指物さしものの一。さおの先端を細く作って風にしなうようにしたもの。...

靡きの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android