三七草・山漆草(読み)さんしちそう

精選版 日本国語大辞典 「三七草・山漆草」の意味・読み・例文・類語

さんしち‐そう ‥サウ【三七草・山漆草】

〘名〙 キク科多年草。中国南部の原産で、慶長年間(一五九六‐一六一五)に渡来し、暖地庭園などに栽培される。茎は束生し高さ一メートルぐらいになる。全体に短毛をまばらに生じ、紫色を帯びる。葉は基部に一対の大形の托葉をもち、互生し楕円形で羽状に深裂、長さは二〇センチメートルぐらい。裂片は四~五対あり、披針形で縁に不規則な鋸歯(きょし)がある。秋、茎頂に赤黄色の頭花をつける。漢方では葉を三七といい、煎(せん)じて止血・強壮薬に用いる。民間では葉のしぼり汁を虫にさされた場合の塗布薬にする。漢名、三七、土三七。さんしちぐさ。ちどめ。ふさなりさんしち。オランダぐさ。《季・秋》 〔譬喩尽(1786)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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