三井寿讃(読み)みつい・じゅさん

朝日日本歴史人物事典 「三井寿讃」の解説

三井寿讃

没年元禄9.10.13(1696.11.7)
生年:寛永13(1636)
江戸前期の商家,三井家初代高利の妻。名はかね。生家は江戸両替商中川氏。三井越後屋本貫の地伊勢国松坂(三重県松坂市)に居住し,10男5女を生む。「千人に勝れはげしきしうとめ」殊法,「元来こまか成人」夫高利に従いながら,家族や奉公人に深い心づかいをはらい,家業をよく務める者の扱いの正しさは,豪商三井家繁栄に大きく貢献したものと子孫に評価された。<参考文献>『三井事業史』資料1

(林玲子)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「三井寿讃」の解説

三井寿讃 みつい-じゅさん

1636-1696 江戸時代前期の女性
寛永13年生まれ。三井高利(たかとし)の妻。生家は江戸の両替商中川氏。10男5女をそだて,夫とともに豪商三井家の基礎をきずいた。元禄(げんろく)9年10月13日死去。61歳。名はかね。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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