三位(読み)さんみ

精選版 日本国語大辞典 「三位」の意味・読み・例文・類語

さん‐み ‥ヰ【三位】

〘名〙 (「さんい」の連声)
① (━する) 位階の第三位で、正(しょう)三位または従(じゅ)三位。また、その人。正三位、または従三位に任ぜられることもいう。
※続日本紀‐大宝元年(701)三月甲午「服制〈略〉諸王二位以下、諸臣三位以上者皆赤紫」
蜻蛉(974頃)上「かかる世に、中将にや、三ゐにやなど、よろこびをしきりたる人は」
② 寺に所属している身分の低い法師の通称。多く、稚児の後見役。
多聞院日記‐天文一一年(1542)一〇月一日「彼三位殿は真従寺法師にてあり」
キリスト教で、父(神)・子(キリスト)・聖霊の三者をいう。

さん‐い ‥ヰ【三位】

〘名〙
① (普通、連声(れんじょう)で「さんみ」と発音する) ⇒さんみ(三位)
易林本節用集(1597)「三位 サンミ サンヰ」
成績あるいは優先順位などで、三番目の地位
※或る死、或る生(1939)〈保高徳蔵〉二「商売大切の彼女職業意識の前には、新吉との夫婦生活も、作家としての新吉の仕事も第二位第三位に押しやられ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「三位」の意味・読み・例文・類語

さん‐み〔‐ヰ〕【三位】

《「さんい」の連声れんじょう
位階の第三位。正三位と従三位。また、それに叙せられた人。
キリスト教で、父()と子(キリスト)と聖霊のこと。→三位一体1

さん‐い〔‐ヰ〕【三位】

さんみ(三位)

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