さん‐や【三夜】
〘名〙
① 月の第三日目の夜。
※
洒落本・売花新駅(1777)閨中并にきぬぎぬ「おいらが傾なぞは三夜
(サンヤ)の三ケ月様だそうで」
※
帥記‐永保元年(1081)四月一九日「未申刻許退出了、今夜三夜也、秉燭之後参宮」
※
増鏡(1368‐76頃)
一一「三夜の餠
(もちゐ)もやがてかの大納言沙汰し申さる」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
デジタル大辞泉
「三夜」の意味・読み・例文・類語
さん‐や【三夜】
1 月の第3日の夜。また、その夜の月。三日月。
2 子供が生まれて3日目の夜の産養いの祝い。
3 新婚3日目の夜の祝い。古く、新郎新婦が祝いの餅を食う風習があった。
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世界大百科事典(旧版)内の三夜の言及
【七夜】より
…さらに七夜にカオミとかコヤミマイなどといって,麩とかかんぴょうなどを持って産見舞をする例もある。宮中や公卿の古記録によると,[産養](うぶやしない)といって,出生の当日を初夜,3日目を三夜,5日目を五夜,7日目を七夜,9日目を九夜として饗饌(きようせん)を設け,生児の成長を祝ったが,のちには七夜のみを祝うようになった。また[鳴弦](めいげん)の儀といって,弓の弦を鳴らしてもののけをはらう儀式が行われた。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」