三宮神社(読み)さんのみやじんじや

日本歴史地名大系 「三宮神社」の解説

三宮神社
さんのみやじんじや

[現在地名]吉岡村大久保

大久保おおくぼみや一番地、通称南溝祭みなみみぞまつりにあり十一面観音を神体とする。明治四一年(一九〇八)には周辺の八坂神社・稲荷神社・菅原神社などを合祀祭神は彦火火出見命・少彦名命・豊玉姫命の三柱とするが、社名はこれにちなむとも、彦火火出見命が瓊瓊杵命の第三皇子であるためともいわれる。天平勝宝二年(七五〇)勧請と伝えるが詳細は不明。また赤木文庫本「神道集」(伊香保大明神事)にみえる「女体ハ里ヘ下セ給テ三宮渋河保ニ立セ御在ス、本地ハ十一面也」を当社のことと考え、伊香保いかほ神社(現伊香保町)の里宮とする説もある。神体の十一面観音は一木造の立像で像長約九〇センチ。右手は施無畏の印を結び左手には御幣を持つ。

三宮神社
さんのみやじんじや

[現在地名]宇治田原町立川 平岡

田原たわら川の南に鎮座する。祭神は天児屋根あめのこやね命を主神にしており、経津主ふつぬし命・武甕槌たけみかづち命を配する。旧村社。創建時は不詳であるが、宇治田原町岩本いわもと双栗さぐり天神社より古くからこの地に勧請されていたとも伝える。現在の社殿寛永(一六二四―四四)頃の建築とされ、桃山時代の風も残る春日造

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「三宮神社」の解説

三宮神社

兵庫県神戸市にある神社。創祀は不明。祭神は湍津姫命(たぎつひめのみこと)。1868年に備前藩の兵がフランス人水兵を負傷させ、銃撃戦となった「神戸事件」の発生地。

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