三州街道(読み)さんしゅうかいどう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「三州街道」の意味・わかりやすい解説

三州街道
さんしゅうかいどう

東海地方と中央高地を結ぶ街道の一つ。別称名塩国道。国道 153号線とほぼ一致。名古屋市起点豊田市を経て,長野県飯田市および塩尻市に達する。愛知県側では飯田街道呼び,長野県側では三州街道と呼ぶ。明治以前は伊那街道と呼び,さらに古くはウマによって塩や魚介類,陶磁器木材薪炭などの物資が運搬されたため,中馬街道 (ちゅうまかいどう) (→中馬 ) の別名もあった。中央本線開通後は衰えたが,自動車交通の発達で復活し,長野県阿智村平谷村両村境の治部坂峠 (じぶさかとうげ) 付近 (1197m) は別荘地,豊田市の伊勢神トンネル付近はレクリエーション地として脚光を浴びている。

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世界大百科事典(旧版)内の三州街道の言及

【根羽[村]】より

…根羽川の上流域を占め,南と西は愛知県,北西は岐阜県に接する。信濃と三河を結ぶ三州街道(国道153号線)が通じ近世には中馬の往来が盛んで問屋などがあった。木曾山脈南東端にあって村域の大部分は山林・原野で占められ,根羽川沿いに耕地が開ける。…

※「三州街道」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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