三帰(読み)サンキ

デジタル大辞泉 「三帰」の意味・読み・例文・類語

さん‐き【三帰】

仏語。仏・法・僧の三宝に帰依すること。三帰依さんきえ

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精選版 日本国語大辞典 「三帰」の意味・読み・例文・類語

さん‐き【三帰】

〘名〙 仏語。
① 仏・法・僧の三宝に帰依すること。三宝に一切をなげだしてこれにすべてをまかせ、救いを請うこと。三帰依三帰戒
※勝鬘経義疏(611)一乗章「出家辞親離俗受三帰」 〔魏書‐釈老志〕
② 仏・法・僧の三宝に帰依することを示したことば。南無帰依仏、南無帰依法、南無帰依僧の三句。
今昔(1120頃か)一「其の画像の法は画像を画て其の下に三皈(さんき)を書くべし」
③ (「論語八佾」に「曰、管氏有三帰」とあるのによる語。「帰」は嫁すること) 三人の女性を妻とすること。

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普及版 字通 「三帰」の読み・字形・画数・意味

【三帰】さんき

異姓の三帰人を娶る。ほかに地名・台名説がある。〔論語、八〕或ひと曰く、管仲は儉なるかと。(子)曰く、管氏に三歸り。官の事は攝(兼摂)せず。焉(いづく)んぞ儉なるを得んと。

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百科事典マイペディア 「三帰」の意味・わかりやすい解説

三帰【さんき】

三帰依(さんきえ)とも。仏教で仏・法・僧の三宝に帰依すること。仏教徒としての根本条件であるので,これを三帰戒といい,出家・在家ともに戒を受けるとき,まず三帰を誓う。

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