三文文士(読み)さんもんぶんし

精選版 日本国語大辞典 「三文文士」の意味・読み・例文・類語

さんもん‐ぶんし【三文文士】

〘名〙 いっこうに原稿が売れない文士。つまらない作品しか書けない文士。また、文士を軽蔑していう語。
※和漢大辞典(1919)〈大町桂月・高木斐川〉新語「三文文士(サンモンブンシ) 駄文駄句のみを発表してゐる価値なき文士。多く詩人を罵っていふ言葉」

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デジタル大辞泉 「三文文士」の意味・読み・例文・類語

さんもん‐ぶんし【三文文士】

安っぽい、または売れない小説ばかり書いている文士。また、文士を軽蔑していう語。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の三文文士の言及

【グラッブ街】より

…18世紀の文人ジョンソン博士によると,ここに貧しい文筆業者が多く住み,生活のために雑文を書いたり,編集の仕事をしていた。そこからこの語は一般に〈三文文士〉または〈雑文(業)〉の意味を持つようになった。通りの名がミルトン街に変わった19世紀になってもこの語は通用し,小説家ギッシングは彼の作品に《当世グラッブ街New Grub Street》という題を与えた。…

※「三文文士」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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