精選版 日本国語大辞典 「三朝」の意味・読み・例文・類語
さん‐ちょう ‥テウ【三朝】
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鳥取県中部,東伯郡の町。人口7015(2010)。西は倉吉市に,南は岡山県に接する。周囲を山地に囲まれ,町域の大部分は山林である。中心集落の三朝は,三徳(みとく)川に沿った古くからの温泉地として知られてきた。三朝温泉は泉温40~85℃の放射能泉で,ラジウム含有量は世界一である。付近に三朝高原,小鹿渓,三徳山(900m)などの景勝地もあり,年間観光客は100万人を超える。三徳山は古くから霊山として信仰され,修験の道場となっていた。その山腹には天台宗の三仏寺がある。山林資源に恵まれていたため,かつては木地師集落も数多く立地していた。また風化花コウ岩が広く分布するため,町域を流れる竹田川,三徳川の上流域ではたたら製鉄の鉄穴(かんな)流しが盛んに行われた。ウラン鉱で名高い人形峠が町の南部にあり,ここを通る国道179号線は,山陰・山陽の連絡路としての役割を果たしている。
執筆者:豊島 吉則
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…【二宮 宏之】
【中国】
中国では,宮廷というのは帝王の居処のことであり,宮庭とも書かれ,〈朝廷〉〈宮闕(きゆうけつ)〉あるいは単に〈朝〉〈闕〉といわれ,しばしば商品交易の場である〈市〉と対して呼ばれた。《周礼(しゆらい)》考工記によれば,国都を造営する際には,中央に王宮をおき,東に宗廟,西に社稷(しやしよく),前方つまり南に〈朝〉,後方つまり北に〈市〉を設けたし,《周礼》全体の記述からみると,天子には三朝があったことになり,路門より内側を天子の日常起居する場所である燕朝といい,路門外,応門内を天子が毎日臨御して政事をみる場所たる治朝といい,応門外,皋門(こうもん)内を朝士が政事をつかさどる場所たる外朝といったとされ,全体を内朝と外朝とに二大別するときは燕朝と治朝をあわせて内朝といったのである。 秦・漢以後の歴代の宮廷つまり朝廷が,《周礼》に記述されていたとおりの構造をもっていたわけではないが,大綱においては,その構想は尊重されていたとみてよい。…
※「三朝」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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