三民主義青年団(読み)さんみんしゅぎせいねんだん(英語表記)San-min zhu-yi qing-nian-tuan

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「三民主義青年団」の意味・わかりやすい解説

三民主義青年団
さんみんしゅぎせいねんだん
San-min zhu-yi qing-nian-tuan

抗日戦争時期に中国国民党がつくった青年組織。 1938年3月漢口で開かれた党臨時全国代表大会で,中国青年を訓練してその力を抗日戦に結集するため組織することが決議され,従来の予備党員制は廃止された。7月9日中央団部が武漢につくられ,臨時幹事会と監事会も設けられた。団章は,党総裁が団長を兼任し,「革命青年を団結させ訓練して,三民主義を実現し,国家を保衛し,民族を復興させることを宗旨とする」旨を規定した。 39年9月工作指導方針8ヵ条,40年 11月工作綱領 35ヵ条が公布され,43年3~4月重慶で第1次全国代表大会が開かれた。 46年3月の団員数は 133万 8507人,団組織は全国各省のほか各学校,海外華僑青年に及び,46年6月現在で支団部 14,区団7,分団 197,専科以上の学校分団 84,訓練機構区分団4,中学団隊 250であった。 47年9月国民党組織に編入された。

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