三節（読み）ミオリ

デジタル大辞泉

み‐おり〔‐をり〕【三^▽節】

「三節の酒みき」の略。

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

さん‐せつ【三節】

〘名〙

① 江戸時代の礼日。端午・重陽・歳暮のこと。三季(さんき)。

② 俳諧において、新年の句として詠まれた歳旦・春興・歳暮の発句三句の一組。江戸後期から、それ以前の歳旦三物(さいたんみつもの)に代わって行なわれた。

※明治世相百話（1936）〈山本笑月〉風雅界の新年摺物「新年の摺物(すりもの)、例へば俳諧師の三節、謡曲家の勅題小謡、画家の試筆」

み‐おり ‥をり【三節】

〘名〙

① 年頭に行なわれた宮中の三つの節会。元日・七日（白馬(あおうま)）・一六日（踏歌）の節会。

② 「みおり（三節）の御酒(みき)」の略。〔建武年中行事（1334‐38頃）〕

出典　精選版 日本国語大辞典