三重野康(読み)ミエノヤスシ

デジタル大辞泉 「三重野康」の意味・読み・例文・類語

みえの‐やすし〔みへの‐〕【三重野康】

[1924~2012]東京の生まれ。昭和22年(1947)日本銀行入行。平成元年(1989)日銀総裁就任バブル経済への対策として公定歩合の引き上げによる金融引き締めを実施した。

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百科事典マイペディア 「三重野康」の意味・わかりやすい解説

三重野康【みえのやすし】

日本銀行日銀総裁。東京都生れ。小学校卒業まで満州で育つ。東京大学法学部卒業後,日本銀行に入る。支店長・営業局長・理事などを経て,1984年に副総裁,1989年に第26代日本銀行総裁に就任した。就任からわずか9ヵ月のうちに3回の公定歩合引き上げを断行して金融引締め政策を実施し,バブル経済の鎮静化に尽力したことから,マスコミなどで〈平成の鬼平〉と称賛された。一方で,こうした金融引締めがバブル崩壊後の不況を長期化させたとの批判もある。1994年に総裁を退任した。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「三重野康」の解説

三重野康 みえの-やすし

1924-2012 昭和後期-平成時代の銀行家
大正13年3月17日生まれ。昭和22年日本銀行にはいる。課長時代から総裁候補といわれ,山一証券,安宅産業の経営危機に対処した。松本・大阪支店長をへて,53年理事。平成元年から6年まで総裁をつとめ,バブル退治にあたった。平成24年4月15日死去。88歳。大分県出身。東京帝大卒。

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