三長斎月(読み)さんちょうさいがつ

精選版 日本国語大辞典 「三長斎月」の意味・読み・例文・類語

さんちょうさい‐がつ サンチャウサイグヮツ【三長斎月】

〘名〙 (「長斎」は八斎戒を保って長い日数にわたることの意) 仏語在家信者が八斎戒を守って身をつつしむ正月・五月・九月の三月で、それぞれ前半一五日をさす。この月には、冥界の業鏡輪が南洲(閻浮提(えんぶだい))を照らして善悪を鏡に現ずるといい、また四天王が巡行して、南洲に現われるともいう。三長斎三斎月。三長月。さんちょうさいげつ。
※東大寺続要録(1281‐1300頃)諸院篇「夏中及三長斎月修息災増益法」 〔梵網経‐下〕

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デジタル大辞泉 「三長斎月」の意味・読み・例文・類語

さんちょうさい‐がつ〔サンチヤウサイグワツ〕【三長斎月】

仏語。在家の信者が八斎戒を守り精進する、1月・5月・9月の三つの月。この月には諸天鬼神四方を巡行し、一切の善悪を四天王に報告するという。三斎月。

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