三面六臂(読み)サンメンロッピ

デジタル大辞泉 「三面六臂」の意味・読み・例文・類語

さんめん‐ろっぴ〔‐ロクピ〕【三面六×臂】

仏像などが、一体三つの顔と六つひじを備えていること。
一人で数人分の働きをすること。「三面六臂の大活躍

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精選版 日本国語大辞典 「三面六臂」の意味・読み・例文・類語

さんめん‐ろっぴ ‥ロクヒ【三面六臂】

〘名〙
① 三つの顔と六つの臂(ひじ)とを一身に備えていること。
※虎明本狂言・夷大黒(室町末‐近世初)「大黒大いにいかりをなし、いでさらば三千を守る奇特をみせんとて、たちまち三面六ひと現じ」
② (形動) (顔が三つ、腕が六本あるというところから) 一人で数人分の働きをすること。また、そのさま。八面六臂
※歌舞伎・三十石艠始(評釈江戸文学叢書所収‐付録)(1759)「『やあやあ内蔵之介、汝三面(メン)六臂(ピ)ありとも』『斯く取巻きし上からは』『最早逃れぬ籠中の鳥』」

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四字熟語を知る辞典 「三面六臂」の解説

三面六臂

一人で数人分の働きをすること。多方面にめざましい活躍をすることのたとえ。

[使用例] 群がる敵へきりんで、三面六臂のめざましい働きをしたところが[尾崎紅葉*二人比丘尼色懺悔|1889]

[解説] 一つの体に三つの顔と六つのひじとを一身に備えているというところから。

[類語] 八面六臂

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