上上(読み)ジョウジョウ

デジタル大辞泉 「上上」の意味・読み・例文・類語

じょう‐じょう〔ジヤウジヤウ〕【上上】

[名・形動]この上なくよいこと。非常によいこと。また、そのさま。上乗。「上上の出来とは言いがたい」「首尾上上だ」
[類語]良い良質上質上等優良佳良純良良好見事立派上乗結構絶妙上手素晴らしい巧みうまい巧妙老巧達者器用賢い素敵すてき最高卓抜秀逸目覚ましい輝かしいたえなるえも言われぬ上出来物の見事結構尽くめ何より・申し分が無い・言う事無し天晴れナイスワンダフル目の覚めるよう目に染みる冴える水際立つグーグッド好ましい程よい好個絶好最適めぼしい目立つ引き立つ顕著著しい際立つ光る目を引く人目を引く人目につく目に立つひときわおも立つとりわけ値千金掛け替えのない群を抜く卓出卓越卓絶逸出抜群抜きん出る飛び抜けるずば抜ける頭抜ける並外れる人並み外れる度外れ断トツ非凡出色傑出一日いちじつの長素人離れ玄人はだし超人的

うえ‐うえ〔うへうへ〕【上上】

高貴な身分の人々。
「さりとは口惜しき下々心底なり。―には仮にもなき事ぞかし」〈浮・五人女・二〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「上上」の意味・読み・例文・類語

じょう‐じょう ジャウジャウ【上上】

〘名〙
① (形動) この上なくよいこと。最もすぐれていること。また、そのさま。最上。上乗。⇔下下(げげ)
※本朝文粋(1060頃)一三・為空也上人供養金字大般若経願文〈三善道統〉「永帰極楽。苦空伝音。如命命之鳥。禅波澄意。欲上上之蓮。皆以勝業
※中華若木詩抄(1520頃)上「春雨を、まのあたりに、見るやうなり。上々の作也」
② 「役者評判記」での歌舞伎役者位付(くらいづけ)の一つ。「上」の上に位するもの。
評判記・役者大鑑(1692)二「今の上上 立役山下半左衛門」

うえ‐うえ うへうヘ【上上】

〘名〙 高貴な身分の人々。うえつがた。⇔したじたしもじも
※虎明本狂言・末広がり(室町末‐近世初)「うへうへの事は申におよばず、したしたまでも」

うわ‐うわ うはうは【上上】

〘副〙 (「と」を伴う場合もある) 心がうわついて落ち着かないさまを表わす語。うかうか。うきうき。
※評判記・役者口三味線(1699)京「武道もおちつかぬとしるせり。いかさま諸げいうはうはとしてしっぽりとせず」

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